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薬膳からコロナウイルスを考える

全国で一斉休校とコロナウイルス感染拡大防止策が出されました。
感染拡大防止対策が出ても自分の身体は自分で守るしかありません。
今回は、一般社団法人東京薬膳協会代表理事松田先生のコロムから参考にしてコロナ対策をご紹介します。
一般社団法人東京薬膳協会HP     https://tokyo-yakuzen.com/

目次

コロナウイルスについて

「コロナウイルス」について考えてみましょう。
新型だろうが、旧型だろうが、このウイルスは乾燥と低温が好きです。
だから季節的には大好きな冬に大流行します。
次に、コロナウイルスは喉や鼻、気管支、肺などの呼吸器系が好きです。胃では生きていけません。(コロナウイルスで胃腸炎になったという話はあまり聞きません)
身体に入ってくる場所は鼻、咽喉、目などの粘膜ですが、やはり多いのは鼻、咽喉です。なぜ念入りな手洗いがいるかというと、それは手についたばい菌がのど・鼻から入らないようにするためですね。手の皮膚からは入りません。
さあ、侵入ルートは分かりました。
それではそこにコロナ防衛軍をおきましょう。
乾燥と低温が好きなんだから、この侵入場所を高温・多湿にすればいいのです。(いくら高温だって体温以上になれば自分の体がやられるので高温は体温ですよ)
鼻とのどを乾燥・低温から、多湿・高温にすればいいのです。
マスクは、予防には効果が無いと言われてますがマスクをすることによって外気(乾燥・低温)を直接吸うより高温・多湿になります。
高温多湿にしていても何時も冷たいものを飲んだい食べたりしていては、身体が冷えてしまいます。
体温が、1度下がると免疫力が37%低下すると言われてます。

中医学について

薬膳についてお話しする前に中医学という中国の学問を基本に話します。
現代医学の進歩により、体の不調に関する認識は病名を定めて説明するする傾向が強まっています。
中医学では、素直に体の変化を捉え、その上、どのように対応すればいいということは実に一番大事なことで、病名はさほど重要ではないと考えられます。

人間の体は「気(エネルギー)」「血」「津液(しんえき)(水)」で出来ています。この3つが普通にグルグル身体の中を回っていれば体は正常、即ち健康という事です。
これが乱れると病気ということになります。
この中で、体の乾燥を作る一番の原因は「陰虚(いんきょ)」という体質です。
陰虚の「陰」は水分の事で、陰虚の虚は足りないという意味です。
水が足りないから乾燥するのですね。インフルエンザウイルスやコロナウイルスは乾燥が好きですから、陰虚体質の人は大好きです。

お肌ものども鼻も内臓もみんな乾燥します。だから空咳の人は喉だけでなく、ドライアイでお肌もカラカラのはずです。
高い化粧品を使って保湿しようとしてもうまくいかないはずですよね。内側から作らねばならないのですから・・・
 それなら、水が足りないんだからドンドン水を取ればいい。コーヒーやお茶、野菜ジュースをたっぷり飲んでいるから大丈夫ってわけではありません。飲み物は確かに大事です。たっぷり飲んでください。しかし、体の中の奥までは入りにくく、細胞の奥まで潤してはくれません。特にコーヒーに含まれるカフェインは利尿作用が強いので、反対に水不足を作ります。
水分は食べ物と一緒に取ればいいのです。他の栄養素と一緒に水を身体の隅々まで運べばいいのです。
また、陰には暗いを表す言葉です。時間でいえば夜の時間です。昼間は太陽たっぷりの陽の時間です。陽の時間は頑張って動いて働いて、陰の時間はたっぷり休息を取ります。だから夜はしっかり寝なければいけないのです。
陰虚の虚。虚とは不足、足りないという事です。
だから寝不足の人は陰虚になりやすい、寝不足は水不足になりやすいのです。
この時期は受験の時期でしたから若い人もかかるのかもしれません。

陰虚になると目も乾きやすいですよね。水が足りないのだから。
ドライアイの人が、夜遅くまでスマホやゲームをしていたらダブルで「アウト!!」です。

コロナ対策

陰虚(いんきょ)の人は滋陰(じいん)という水を増やす食べ物で取ります。
「燕の巣」・・・陰虚の人の為の神さま(お肌すべすべ、西太后も大好きでした)
「ふかひれ」「すっぽん」・・・これもすごい効果あり
でも、でも、こんなの庶民には手が出ません。

ユリ根、海藻、牡蠣、肉なら豚肉、白菜、大根、果物、その他野菜類、水分たっぷりです。
そんな中でも、
山芋・・・庶民の陰虚の神様 (生薬になると山薬(さんやく)という薬になります。
手に入れられるなら、麦門冬、白キクラゲも仙人クラスです。
どうですか?たっぷりとって下さい。

取っていいものがあるなら、取っちゃいけないものもあります。
唐辛子、胡椒、ニンニク、生姜などは「辛味」といって身体の中の水分を発散させます。
もちろんこれらも大事な立派な生薬なのです。でも、陰虚に関しては取りすぎると害になります。身体を乾燥させやすくなりす。
(*ニンニク、生姜は適量を午前中食べるのは効果があります。)
それから、おせんべいや柿の種等の乾き物の食べ物は口の中がカラカラになりますよね。(豆や干しシイタケなどの乾物類はしっかり水で戻して使うのでOK)

そしてもう一つ高温が嫌いでしたよね。
冷たいものはやめて下さいね。まず咽喉が冷えます。胃が冷えると内臓全体が冷えて身体を守ろうとする免疫力も落ちてきます。鼻やのどのコロナ防衛軍が戦えなくなりますよ。

膠飴(米粉などに麦芽を加えて加工した飴糖)は、胃を暖めて、肺や気管・気管支を暖めます。

夜のゲームやスマホ・・・
せめて収束するまで少し控えませんか?

コロナウイルス自体を殺すものはまだできていません。
コロナウイルスに負けない体を作りましょう。

「手洗い、マスク、滋陰(じいん)、寝る、保温」








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